教育ゲームの顔をした心理戦 『国旗王』は世界を近くする大人のボードゲーム


大人もハマるボードゲーム『国旗王(こっきんぐ)』レビュー|教育ゲームの皮を被った心理戦

『国旗王(こっきんぐ)』は、一見すると国旗や国の知識が必要そうな教育用ボードゲームに見える。
だが実際に遊んでみると、その印象はいい意味で裏切られる。

本作の本質は、知識量ではなく手札管理と読み合い
未来のお題がすべて見えているからこそ、
「勝てるのに、あえて勝たない」という判断が何度も迫られる。

国旗王が“ただの知育ゲーム”で終わらない理由

  • 全7ラウンド分のお題が最初から公開されている
  • 手札は8枚のみ。使い切りのリソース管理
  • 相手の手札もすべて見える完全情報ゲーム

自由に国を選べるなら、知識がある人が勝ち続けるだけになる。
しかし国旗王では、手札が制限されていることで
「今使うか、後に残すか」という葛藤が生まれる。

さらに相手の手札も見えているため、
「この国を出されたら、このお題では負ける」
という未来までが、はっきりと見えてしまう。

感想

国旗王。
ルールは驚くほどシンプルだ。
お題に沿って国旗を出す。ただそれだけ。
そして、最も数値が強い者が勝つ。

――聞くだけなら、正直どこにでもある。

どこか懐かしい。
小学生の頃、休み時間にみんなでふざけてやっていた、
「これどっちが多いと思う?」みたいなクイズ遊び。

……そう、あれに似ている。

ただし、このゲームは――
その遊びを、大人に本気でやらせにくる。

面白さのスイッチが入る瞬間は明確だ。
それは、手札が配られ、そして全てが公開された時。

もし、全ての国から自由に選べるならどうなるか。
答えは簡単。
知識がある人が、ただ淡々と勝ち続けるゲームになる。

だが『国旗王』は、そうさせない。

手札は限られている。
強い国は、そう何度も使えない。

ここで生まれるのが、

「今、勝ちに行くか」
「それとも、未来のために負けを受け入れるか」

という、残酷な選択だ。

しかも厄介なことに、
相手の手札も、すべて見えている。

「あ、このお題で、あの国旗を出されたら……詰みだ」

そんな未来が、簡単に想像できてしまう。

だからこそ、
勝てると分かっているラウンドを、
あえて捨てる勇気が試される。

この瞬間、
国旗カードはただの知識ではなく、
リソースに変わる。

このゲーム、確かに知識がある人は強い。
それは事実だ。

だが、
本当に一番盛り上がる瞬間は別のところにある。

それは、
知識がない者同士が、
想像と偏見だけで殴り合う時間だ。

「この国旗、なんか強そうじゃない?」
「色が多い=人口多そう」
「先進国感、ある」

根拠はゼロ。
自信だけは満点。

そして、その雑な推理が、
なぜか当たったり、盛大に外れたりする。

場に笑いが起きる。

さらに、たまに現れる。

「……なんで、そんな珍しい国のこと知ってるの?」

という人物が。

聞けば、
「昔、ちょっと行ったことがあってさ」

その一言で、
テーブルの上は一気に妄想トラベルモードへ突入する。

国旗から始まる会話。
国名から広がる記憶。

気づけばこのゲームは、
知識ゲームでも、心理戦でもなく、
人の体験を引き出す装置になっている。

国旗王は、
教育ゲームの顔をした、

大人のための、会話と読み合いのボードゲームだ。

遊び終わったあと、
なぜか少しだけ世界が近く感じられる。

そんな、不思議な余韻を残してくれる一本である。

プレイ動画

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