【レビュー】『フロマージュ』のルールと魅力を解説|全員同時プレイでサクサク進む陣取りゲーム






【同時プレイが新しい】『フロマージュ』|チーズ職人になって高得点を目指すワーカープレイスメント

【同時プレイが新しい】『フロマージュ』|チーズ職人になって高得点を目指すワーカープレイスメント

「フロマージュ」は、ワーカープレイスメントでありながら、全員同時プレイが可能な珍しい設計のボードゲームです。待ち時間が少なく、止まらず進行していく心地よさが魅力です。


🎥 プレイ動画


🧀 基本のプレイ目的

ワーカーを配置してチーズを生産したり、地域に配置して得点を稼ぎ、最終的により多くのポイントを獲得することを目指します。


🔄 基本の流れ

手順 内容
① ボード準備 円形ボードを毎回シャッフルして配置するため展開が変わる。
② ワーカー配置 自分の前と中央にワーカーを1つずつ配置。
③ アクション 置いた場所に応じてチーズ生産・リソース獲得などを行う。
④ ボードの回転 全員が同時にボードを回転 → 状況が変化する。
⑤ ワーカー回収 自分の前に戻ってきたワーカーを回収し、次のラウンドへ。

⭐ 得点の取り方(4つのエリア)

エリア 内容 得点の特徴
Villes(都市) 地域にチーズを配置 多数派でタイルを獲得
Bistro(ビストロ) テーブルにチーズを置く 直接得点
Festival(フェス) チーズを繋げて並べる 連鎖が長いほど高得点
Fromagerie(工房) 棚に種類ごとに並べる 種類数が高得点につながる

🧀 感想

チーズという言葉には、人をほっとさせる何かがある。
あたたかさ、濃厚さ、そして、ゆっくりと溶けていく「余韻」。
それがたとえ実物ではなく、ボードゲームのタイトルについているだけでも、不思議と美味しそうに感じてしまう。

『フロマージュ』は、そんな“言葉の香り”からすでに勝っているゲームだと思った。
そして実際にプレイしてみたら、期待は裏切らなかった。いや、むしろ上回ってきた。

見た目はやわらかい。
イラストはかわいく、どこか牧歌的。
だけど中身はしっかり戦略的で、思考の火加減を問われるゲームだ。

「どこに置く?」「今か?」「もう少し待つか?」
その小さな判断の積み重ねが、最後に大きな味の差となって現れる。

そして、この手の“考えるゲーム”にありがちな問題——そう、長い待ち時間。
ひとりが悩んでいる間、他は手持ち無沙汰になる、あれ。

でも『フロマージュ』にはそれがない。
なぜなら、全員同時プレイだからだ。

考えて、置いて、回って、また戻ってくる。
そのサイクルが止まらない。流れるように続いていく。

このテンポ感が本当に心地いい。
「悩む」ではなく、「考えながら進む」感覚。
ゲームに“余白”があるのに、停滞はない。

ふと円形のボードを眺めていると、自然とある情景が浮かぶ——ピザ。
チーズ、丸いテーブル、手の動き。
なんだか美味しそうなゲームだなあと、思ってしまう。

暖炉の前で、木のテーブルに『フロマージュ』を広げる。
ピザとナイフ。
グラスには、少しだけ重めの赤ワイン。
その横で静かに進む手番。

『フロマージュ』は、ただ得点を競うゲームじゃない。
雰囲気を味わうゲームだ。手を動かしながら、ゆっくりと心が温まっていく。

気づけば私は言っていた。
「このゲーム、エモいな」と。

ただのチーズでは終わらない。
そこには、やわらかい記憶が熟成されていく時間がある。



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