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  • 運だけじゃない。 バースト前提で考えるボードゲーム『SPOTS(スポッツ)』徹底レビュー

    運だけじゃない。 バースト前提で考えるボードゲーム『SPOTS(スポッツ)』徹底レビュー


    可愛い顔して、理性を削る。
    ダイスと犬のチキンレース『SPOTS(スポッツ)』完全レビュー

    アークライトから日本語版が発売されたボードゲーム
    『SPOTS(スポッツ)』
    ダルメシアンのブチ模様をダイスに見立てる――
    その発想だけで、すでに心を掴みに来ている。

    本記事では、ゲームの概要とルール、実際のプレイ動画、
    そして遊んだ後に残った感情を、ナレーション風の感想としてまとめて紹介する。


    ゲーム概要

    • タイトル:SPOTS(スポッツ)
    • ジャンル:ダイス/プッシュ・ユア・ラック
    • プレイ人数:1〜4人
    • プレイ時間:約30分
    • 勝利条件:完成した犬カードを6匹集める

    犬。ダイス。運試し。
    見た目はファミリー向け。
    だが中身は、容赦なく胃にくる。


    ルール解説(要点)

    手番でできること

    自分の手番では、以下のどちらかを選択する。

    ① アクションタイルを選ぶ

    • タイルに書かれた数のダイスを振る
    • 出目を犬カードの空きマスに配置
    • 置けないダイスは「庭」に置く
    • 使用したアクションは裏返り、全て使うまで再使用不可

    ② 犬を完成させる

    • すべて埋まった犬カードを完成扱いにする
    • ダイスを取り除き、新しい犬カードを補充

    バースト(失敗)

    「庭」に置かれたダイスの合計が8以上になるとバースト。
    未完成の犬カードと庭のダイスはすべて失われ、手番は即終了となる。

    8。
    あまりにも低い数字。
    だからこそ、このゲームに安全圏は存在しない。

    骨チップ

    骨を1つ消費することで、任意の数のダイスを振り直すことができる。
    安心材料であり、最後の命綱でもある。


    プレイ動画


    感想

    ダルメシアンのブチが、ダイスに見えた。
    その一瞬のひらめきから、このゲームは生まれたのだろう。
    『SPOTS(スポッツ)』――発想だけで拍手したくなる、奇跡のボードゲームだ。

    見た目は可愛い。
    犬。ブチ模様。ころころ転がるダイス。
    だが、騙されてはいけない。
    このゲームの正体は、理性を削る選択の連続だ。

    運に全振り?
    確かに、ダイスは無慈悲だ。
    出る目は選べない。祈っても懇願しても、裏切る。
    だが、ここで終わらないのがスポッツの恐ろしさだ。

    プレイヤーは、アクションを選ぶ。
    何個振るか。どこまで踏み込むか。
    そして一度選んだアクションは、しばらく使えない。
    選択は、次の自分を縛る。

    さらに追い打ちをかけるのが、バーストの存在。
    庭に置いたダイスの合計が8以上で――全てが崩壊する。

    8。
    たった8だ。

    余裕なんてない。
    安全圏など存在しない。
    これは優しさではない。
    「壊れる前提で進め」という、冷酷な設計だ。

    だからこのゲームでは、
    バーストすらも戦略になる。
    踏み込むか、逃げるか。
    守るか、捨てるか。
    判断を誤れば、犬も、努力も、全部消える。

    それでも人は、もう一度ダイスを振る。
    欲しい目が、そこにある気がしてしまうからだ。

    そして気づけば、笑っている。
    叫んでいる。
    悶絶している。

    スポッツは、
    勝ち負け以上に「感情」を引きずり出すゲームだ。

    ゲームが終わったら、
    きっと誰かが言うだろう。
    「もう1回やろう」
    あるいは、
    「101匹わんちゃんでも観るか」

    そう、このゲームは
    本気で削って、最後にちゃんと緩む。
    そんな時間のためにある。

    可愛い皮をかぶった、チキンレース。
    理性と運の、殴り合い。

    『SPOTS(スポッツ)』は、
    心を軽くする休日にこそ遊びたい、
    とても意地悪で、とても優しいボードゲームだ。


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  • シンプル=優しい、ではない。 出せなきゃ終わりのカードゲーム『アップダウン』

    シンプル=優しい、ではない。 出せなきゃ終わりのカードゲーム『アップダウン』


    出せなきゃ即脱落。
    シンプルなのに胃が痛いカードゲーム
    『アップダウン(UP DOWN)』徹底紹介

    ご提示いただいた動画は、株式会社ビバリーから発売されているカードゲーム
    『アップダウン(UP DOWN)』の紹介動画です。

    ルールは驚くほどシンプル。
    それでいて、一手の判断ミスが即「脱落」につながる
    強烈なスリルを秘めた作品です。


    紹介動画


    ゲームの概要

    • タイトル:アップダウン(UP DOWN)
    • メーカー:株式会社ビバリー
    • ジャンル:数字カードゲーム/サバイバル系

    1〜100までの数字が書かれたカードを使い、
    順番にカードを出していき、最後まで生き残った人が勝ちという
    非常に分かりやすいルール。

    ただしこのゲーム、
    「出せなかったら、その瞬間に脱落」
    復活も救済もありません。


    詳しいルール

    基本の流れ

    自分の番では、直前に出されたカードに対して、
    以下のいずれかの条件を満たすカードを1枚出します。

    出せるカードの条件

    • 場の数字より大きい数字
      例:場が「11」→「25」「42」「98」
    • 1の位が同じ数字
      例:場が「65」→「25」「45」「85」

    アクション

    カードを出したら、山札から1枚補充します。

    勝敗条件

    • 脱落:出せるカードがなければ即脱落
    • 勝利:最後まで生き残った人の勝ち

    特殊カード(効果カード)

    • パス:自分の番をスキップ
    • リバース:手番の向きを逆にする
    • ショット:次の手番の人を指名

    感想

    カードを出せるか、出せないか。
    このゲームにある判断は、それだけだ。
    選択肢は少ない。だが、結果は重い。

    数字を扱うゲームだと聞けば、
    人はつい「計算」や「戦略」を思い浮かべる。
    だが『アップダウン』が要求してくるのは、
    冷静な思考ではない。
    運。純度100%の運。

    引いた瞬間に、運命はほぼ決まる。
    良い手札は生かされ、
    悪い手札は、容赦なく切り捨てられる。
    ここには救済も、リトライもない。
    出せなければ、その場で終わり。

    見た目はどうだ。
    カラフルで、ポップで、軽やか。
    だが、その内側にあるのは、
    笑顔で隠された処刑装置だ。

    シンプルであることは、優しさじゃない。
    むしろ逆だ。
    余計なルールがない分、
    すべての責任はプレイヤーに返ってくる。

    どのカードを温存するのか。
    どの数字を捨て、どの可能性に賭けるのか。
    そして、特殊カードを「いつ」「誰に」使うのか。
    一枚出すごとに、
    場の空気は確実に張り詰めていく。

    カードを出す音。
    山札を引く一瞬の沈黙。
    そのわずかな間に、
    プレイヤーの心理は極限まで削られる。

    このゲームは、
    プレイしている人間よりも、場の空気を壊すのがうまい。

    だからこそ、雰囲気すら欲しくなる。
    明るい照明はいらない。
    薄暗くていい。
    会話も最低限でいい。
    必要なのは、
    カードが擦れる音と、誰かの小さな息遣いだけだ。

    年末におすすめか、と聞かれたら。
    答えは「YES」だろう。
    誰でも遊べる。
    説明は短く、盛り上がりは早い。

    だが、付け加えるなら――
    本気の大人が、本気でやること。

    それが、このゲームを
    ただのパーティーゲームから、
    記憶に残る“体験”へと変える。

    『アップダウン』は、
    数字のゲームじゃない。
    これは、
    運と覚悟を試される、生存確認テストだ。


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  • 価値を守るか、相手を沈めるか。『マルシェの丘』で体験する読み合いと裏切りの快感

    価値を守るか、相手を沈めるか。『マルシェの丘』で体験する読み合いと裏切りの快感






    マルシェの丘(Marche no Oka)徹底解説|可愛い野菜の裏で繰り広げられる相場心理戦

    マルシェの丘(Marche no Oka)徹底解説|可愛い野菜の裏で繰り広げられる相場心理戦

    作物育成 × 相場変動 × 心理戦。
    見た目は可愛いのに、内容は本気でエグい駆け引きの詰まった、激アツボードゲームです。


    🎮 マルシェの丘とは?

    • タイトル: マルシェの丘(Marche no Oka)
    • ジャンル: 作物育成 × 相場変動 × 心理戦
    • 目的: 5種類の作物(ジャガイモ、カボチャ、トウモロコシ、スイカ、ブドウ)を育て、最終利益を最も多く稼ぐこと

    手元の農園で作物を育てながら、市場にカードを出して相場を操作し、売却価格を変動させていくのがこのゲームの核心です。


    📌 ゲームのルール

    ① 手番にやること

    • 農園にカードを2枚出す — 最後に換金するための在庫となります
    • 市場にカードを1枚出す — 相場を動かす重要なアクションです
    • 最後にカードを補充

    ② 市場の価格変動

    市場は「5つのエリア」に分かれており、それぞれ効果が異なります。

    • プラスの市場:
      最も多かった作物 → +2金
      最も少なかった作物 → +1金
    • マイナスの市場:
      最も多かった作物 → -2金
      最も少なかった作物 → -1金

    相手の主要作物を暴落させる妨害戦術が可能。

    ③ 終盤の裏向きカード

    山札が尽きたら、市場へのカードは裏向きで出されます
    これにより読み合いは混沌へ突入し、価格は予測不可能になります。

    ④ 得点計算

    (自分の野菜の枚数)×(確定した単価)= 得点
    最終利益が最も高い人が勝利。

    単価がマイナスなら持っているだけで損をする恐怖のルール。


    🔥 このゲームの面白さ

    • 自分の利益か、相手の妨害かの葛藤
    • 終盤の裏向きカードによる疑心暗鬼
    • 最後の答え合わせで歓声と絶望が爆発

    🎤 感想

    好きな野菜を出していく——それだけでは勝てない。
    このゲームは、ただの野菜育成シミュレーションではない。
    希望と欲望と相場の地獄が、静かにテーブルの上で広がる戦場だ。

    人は本能的に、自分の好きなものを選び、守ろうとする。
    だが時には、嫌いな野菜とも向き合わなければならない。
    もちろん、カードを出すたびに苦手な野菜を無理に食べろと言っているわけではない。
    恐れる必要はない。
    気にするべきは、味ではなく——価値(プライス)だ。

    もし、この野菜たちを育てたのが自分だと想像してほしい。
    愛情を込めた作物の行く末を、他人の思惑によって踏みにじられたくはないはずだ。
    当然、価値は高くあってほしい。
    努力は報われ、汗は金に変わる。それが理想だ。

    だが、理想だけで勝てるほど、この世界は甘くない。
    相手もまた、自分の野菜を光り輝かせたいと願っている。
    利益と利益がぶつかる場所に、必ず衝突が生まれる。
    「争いの種より、野菜の種を撒きたいのに——」
    そんな祈りも虚しく、相場操作という名の冷酷な戦争が始まる。

    そして、ゲームのもっとも悩ましい瞬間が訪れる。
    終盤、カードを裏向きで出すフェイズ——
    ここから世界は一気に混沌へ落ちていく。

    何が起きているのか誰にもわからない。
    裏切りか、保身か、虚勢か、はたまた優しさか。
    最後の一枚が、すべてをひっくり返す切り札にも、
    自分自身の首を締める毒薬にもなる。

    戦略は崩壊し、読み合いは狂気へと変わる。
    笑い声は消え、テーブルの上に沈黙が落ちる。
    相手を憎む感情すら生まれてしまう——
    たかが野菜のはずなのに。

    しかし、ゲームが終わったその瞬間、すべてがふっとほどける。
    答え合わせが終わり、勝者が決まったら、最後にはこう言うのだ。

    「スープでも飲むか。」

    そうして、勝者も敗者も関係なく、
    みんなで温かい野菜のスープをすする。
    笑い合って、全部がまるっとおさまる。

    それが『マルシェの丘』。
    可愛いイラストの皮を被った、愛と欲望と相場の心理戦(サバイブ)ゲームだ。


    🎥 紹介動画

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  • おはじきが心理戦に進化!『SNOWP(スノープ)』遊び方と感想まとめ

    おはじきが心理戦に進化!『SNOWP(スノープ)』遊び方と感想まとめ






    話題のボードゲーム『SNOWP(スノープ)』感想・レビュー


    指先のアクションと心理戦が融合!話題のゲーム『SNOWP(スノープ)』徹底解説

    古き良き日本の遊び――おはじき。それが、今、新たな息吹を得て蘇る。その名も『スノープ』
    手に取るのはただのリング。だが、その一撃が運命を変える。弾いた瞬間、鈴がカラカラと音を立て、まるで心の奥底まで響くように、静かな高揚が広がる。

    このゲーム、一見すると「ただ近くの鈴を取ればいいだけ」と思うかもしれない。しかし、甘く見てはいけない。鈴の色には秘密が隠されている。得点を倍増させるものもあれば、逆に全てを0点に変えてしまう恐ろしい色もある。
    後半ラウンドになると、手元に残した鈴を持ち越してゲームを始められる。一見有利に思えるこの行為も、狙いを読まれやすく、心理戦はさらに複雑に絡み合う。「狙うべきか、守るべきか」――その選択が、勝敗を左右するのだ。

    そして、『スノープ』の真の魅力はここにある。老若男女、誰もが同じ土俵で戦える公平さ。指先のアクションが決め手になる瞬間、頭脳の駆け引きが炸裂する瞬間、そこには言葉にできない興奮と笑いが渦巻く。
    単なる「おはじき」ではない。これは、心と指先を刺激し、予想外のドラマを生む心理戦の舞台。一瞬たりとも気を抜けないスリルと、思わず声が出る歓喜が、この小さな盤上で交錯するのだ。

    さあ、リングを弾け。鈴を集めろ。そして、予想外の結末に震えろ。『スノープ』――これは、ただのゲームではない、遊びの概念を変える一大革命なのだ。

    『SNOWP(スノープ)』とは?

    最近注目のボードゲーム『SNOWP(スノープ)』をご存知ですか?
    このゲームは、「おはじきアクション」と「心理戦(駆け引き)」が組み合わさった、新感覚のゲームです。子どもから大人まで楽しめるシンプルなルールながら、最後には驚きの「大どんでん返し」が待っているため、盛り上がること間違いなしです。

    今回は、この『SNOWP』の魅力と遊び方、勝つためのポイントを詳しく解説します。

    基本の遊び方

    『SNOWP』の目的は、盤上にある鈴(すず)を集めて得点を稼ぐこと。最も得点を獲得したプレイヤーが勝者となります。

    1. アクション

    自分の手番では、手持ちの「リング」を指で弾きます。弾いたリングが当たった鈴を自分のものとしてゲットできます。

    2. 得点計算(セットコレクション)

    鈴の色を揃えて集めるほど得点が高くなります。

    例:同じ色を3個集めると5点、5個集めると12点…と、集めれば集めるほど点数が跳ね上がります。色をバラバラに集めるよりも、同じ色を狙う方が有利です。

    このゲーム最大の特徴「恐怖の0点ルール」

    『SNOWP』で最も盛り上がるのは、このルールです。

    ラウンド終了条件:盤上の鈴が「残り1色」になるまでゲームを進めます。

    0点の罠:ゲーム終了時、盤面に売れ残った色と同じ色を自分が持っていた場合、その色の鈴は何個あっても0点になってしまいます。

    たとえば、緑色の鈴を大量に集めたとしても、最後に緑色が盤面に残ってしまうと…すべてパーになる悲劇が起きます。そのため、集めている色は、自分で取るか、他のプレイヤーに取らせるなどして、盤面から消し去る戦略が必要です。

    その他の重要ルール

    動画で紹介されていた細かいルールも、勝利の鍵になります。

    ボーナス獲得

    盤面からある1色が完全に消えた瞬間、その時点で盤面に一番多く残っている色の鈴を1つボーナスとして獲得できます。これを上手く利用すれば、逆転も可能です。

    次ラウンドへの持ち越し

    獲得した鈴の一部を手元に残して次のラウンドを始められます。後半ラウンドでは特定の色が集まりやすくなるため、高得点を狙いやすくなります。

    なぜ盛り上がるのか?

    『SNOWP』は単なる指先の器用さだけでは勝てません。

    ゲーム中には、

    • 「あいつ、あの色を集めてるな?」
    • 「じゃあその色は盤面に残して0点にしてやろう」

    という読み合いや足の引っ張り合いが発生します。そのため、動画で見られるように、

    • 「外してくれ~!」
    • 「よっしゃ!」

    と歓声が上がる、盛り上がり必至の展開になるのです。

    『SNOWP』は、指先のアクションと心理戦の両方を楽しめる新感覚ゲーム。ルールがシンプルでありながら、最後に誰も予想できない結末が待っているため、家族や友人と遊ぶのにピッタリです。次のゲーム会では、ぜひあなたも『SNOWP』で逆転劇を狙ってみてはいかがでしょうか?


  • 【レビュー】オトギドラフト|ドラフト×コンボで大逆転!手に汗握る心理戦カードゲーム

    【レビュー】オトギドラフト|ドラフト×コンボで大逆転!手に汗握る心理戦カードゲーム

    オトギドラフト(Fairy Tale)|短時間でドラマが生まれる心理戦カードゲームの魅力とルール解説

    ヨーロッパで話題となり、日本語版が登場したカードゲーム
    『オトギドラフト(原題:Fairy Tale)』

    ドラフトで手札を作り、数字勝負で宝石を奪い、
    最後のコンボで一発逆転が起きる――
    短時間なのにドラマチックな心理戦カードゲームです。

    ここでは、動画内容をもとにルールを整理し、
    実際にプレイした感想とともに紹介します。


    🎮 ゲームの概要

    • タイトル:オトギドラフト(Fairy Tale)
    • プレイ人数:2〜5人
    • 目的:宝石(勝利点)を最も多く獲得すること

    特徴

    • ドラフトで手札を作る
    • 数字勝負+効果で宝石を奪う
    • 最後のコンボで大逆転が発生

    🧠 ルールとゲームの流れ

    1. ドラフトフェイズ(手札作り)

    カードを1枚選び、残りを隣に渡す。
    こうして手札が完成するまで選択と読み合いが続く。

    ポイント
    勝利に必要なカードを取るか、
    相手に渡したくないカードを切るか。
    最初から高度な心理戦になる。

    2. プレイフェイズ(戦闘 / トリックテイキング)

    全員が1枚を同時に公開し、数字が最も大きいプレイヤーが宝石を獲得。
    カードには特殊効果があり、条件を満たせば追加で宝石が手に入る。

    3. コンボフェイズ(決算 / 大逆転パート)

    プレイ中に出したカードをすべて並べ、
    効果を再発動してコンボで大量得点が狙える。

    ここで勝敗がひっくり返るのが最大の魅力。


    🔥 感想

    このゲームの始まりは、驚くほど早い。
    それは――カードが配られた“その瞬間”から始まっている。
    まだ誰も言葉を発さない静寂の中、
    テーブルの上にはすでに緊張という名の空気が漂っている。

    この時点で、戦いは動き出しているのだ。

    記憶力の鋭い者ならば、カードの流れから相手の意図を読み解くことができる。
    「誰がどのカードを欲しているのか」
    「どの戦略を狙っているのか」
    その全てが、わずかな選択の中に潜んでいる。

    だからこそ苦しい。
    自分の勝利へ向けた“切り札”を手にするべきか、
    それとも相手の狙いを打ち砕く“妨害の一手”を選ぶべきか。
    ここで生まれるのは、逃れられない究極の二択――
    「静かなる心理戦」 が幕を開ける。

    そして、ようやく訪れる本戦。
    この段階ではルールは驚くほど純粋でシンプル。
    ――数字の大きい者が勝つ。
    それだけだと思うだろう?
    だが、それは物語の序章に過ぎない。

    真のドラマは、その先に待ち構えている。

    最後に訪れる コンボフェイズ
    ここからゲームは姿を変える。
    盤面に伏せていた意味が、すべて解き放たれる瞬間――
    「負け」を恐れず、
    あえて敗北を選ぶという決断が、勝利への道を切り拓くことがあるのだ。

    この瞬間、場は静まり返る。
    目の前で繋がっていく効果、舞い上がる宝石。
    そして――コンボで逆転されたプレイヤーは、ただ呆然と呟く。

    「嘘だろ……さっきまで勝っていたのに?」

    だが、それこそがこのゲームの真骨頂。
    短時間なのに濃密、シンプルなのに高密度、そして――最後の瞬間までドラマチック。

    負けた悔しさと勝った興奮が入り混じり、
    気付けば口をつく言葉はただ一つ。
    「もう一回やろう」

    ちなみに、得点計算の妙で魅せてくれる作品といえば『ファラウェイ』もその系統だろう。
    あれもまた、最後の最後に物語がひっくり返る。
    だからこそ人はハマる。
    最後まで席を立てない緊張感が、すべてを支配する。

    短い時間で味わえる、最高密度の心理戦エンターテインメント。
    それが『オトギドラフト』だ。


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  • アートコレクターの夢を叶える──『アートソサエティ』で体験する至高のギャラリーづくり

    アートコレクターの夢を叶える──『アートソサエティ』で体験する至高のギャラリーづくり






    アートコレクターの頂点を目指せ!ボードゲーム「アートソサエティ」レビュー


    アートコレクターの頂点を目指せ!ボードゲーム「アートソサエティ」レビュー

    あなたは、名だたる画家たちの作品を自分のギャラリーに並べてみたいと思ったことはありませんか?ゴッホにモネ、ルノワール──私もその夢をずっと抱いていました。しかし、現実世界では限られた人しか体験できない贅沢。それが、ボードゲーム「アートソサエティ」なら手のひらの上で叶います。

    ゲームの概要

    「アートソサエティ」は、プレイヤーが美術品のコレクターとなり、流行を読みながら最も価値の高いアートコレクションを作り上げるボードゲームです。オークションで絵画タイルを競り落とし、自分のギャラリーに配置していくタイル配置ゲームの要素も持ち合わせています。

    ゲームの目的

    プレイヤーはオークションで手に入れた絵画タイルを、自分のギャラリーボードに配置します。ゲーム終了時に、収集した絵画の価値の合計が最も高いプレイヤーが勝者となり、真のアートコレクターとして称賛されます。

    ルール概要

    • 準備: 各プレイヤーにボードと入札カードを配布。開始絵画タイルを中央に配置。
    • オークション: 山札から絵画タイルを公開し、手札の入札カードで競り落とす。
    • 絵画の配置: 獲得したタイルをボードに隣接させて配置。
    • 価値の変動: 誰も選ばなかったタイルは美術館へ。価値が上昇する。
    • ボーナスとペナルティ: 額縁ボーナスで追加得点、フォーパスで減点。
    • ゲーム終了: ボードが埋まる、入札カードが尽きる、配置できないタイルが出た場合。

    感想

    ゴッホにモネ、ルノワール──名だたる巨匠たちの作品を、自分のギャラリーに並べてみたいと思ったことはないだろうか?
    私はある。心の奥底で、その夢をずっと抱いていた。

    現実世界では、限られた人間しか叶えられないその贅沢。だが、このゲームの世界では、そんな夢が手のひらの上で動き出す。自分の選んだ絵画を競り落とし、壁に飾る──その瞬間だけで、心は煌めく。
    ただのボードゲームではない。これは、アートコレクターとしての疑似体験であり、戦略家としての頭脳戦でもあるのだ。

    特に心を揺さぶられたのは、誰も選ばなかった絵画の価値が跳ね上がるという仕組み。
    「なぜ、この絵が?」と首をかしげるその瞬間こそ、美術の世界の不思議さと奥深さを垣間見る瞬間だ。みんなが見過ごすからこそ、価値が生まれる──このパラドックスは、現実の美術館ではなかなか味わえない。

    しかし、私はただ価値の高い絵を追い求めるだけではない。心の底から欲しいのは、みんなが羨むその一枚。手に入れた瞬間、ギャラリーが生き生きと輝き、自分の戦略が確実に成果を生む──そんな快感こそ、このゲームの真骨頂だ。

    このゲームは、アートの夢と戦略のスリルを同時に味わえる、まさに至高の体験。
    ギャラリーが完成していく感覚、競り合いの熱気、予想外の価値変動──すべてがプレイヤーを虜にする。

    現実では限られた人しか味わえない贅沢を、手軽に、しかし本格的に体験できる。
    それが「アートソサエティ」の魅力であり、私がこのゲームに夢中になる理由だ。

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  • 『だんだんダンジョン』レビュー|タイルで迷宮を作る優しい冒険ボードゲーム

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    手触りのいい迷宮ゲーム『だんだんダンジョン』|タイルで冒険する優しいダンジョン探索

    『だんだんダンジョン』は、めくられたカードと同じタイルを自分のボードに配置し、
    自分だけの迷宮(ダンジョン)を作っていくタイル配置型のボードゲームです。
    お宝を集めるルートを作り、モンスターを避けながら進むシンプルなルールながら、
    配置次第でまったく異なる展開が生まれる戦略性が魅力です。



    🎮 ゲームの概要

    本作は、ドイツの有名ゲームデザイナー「ライナー・クニツィア」氏の作品
    『ミステリーダンジョン』のリメイク版です。
    プレイヤーは同じセットのタイルを持ち、めくられたカードと同じタイルを
    自分のボードに配置していきます。

    🏁 ゲームの目的

    すべてのタイルを配置し終えたらゲーム終了。入口から辿れるルートの結果で得点が変わります。

    • お宝に到達 → +1点
    • モンスターに遭遇 → -2点

    🧱 ゲームの流れ

    1. カードを1枚めくる
    2. 全員が同じ絵柄のタイルを探す
    3. 自分のボードの好きな位置・向きに配置する

    これをタイルがなくなるまで続けるだけ。とてもシンプル。


    🗺️ ボードによるルールの違い

    ① ダンジョン面(茶色)

    好きな場所に自由にタイルを置ける。初心者にも遊びやすい面。

    ② 洞窟面(灰色)

    最初は入口から、以降も既にある道に繋げる必要があり、より戦略性が高くなります。


    🐉 バリエーション:ドラゴンタイル

    追加されるドラゴンプレートによって特殊効果が付くタイルも登場。
    選ぶドラゴンによってゲーム展開がガラッと変わります。


    🎙 感想

    最初に目に入ったのは、そのやさしい色合いと、どこかとぼけた可愛さを持つタイルたちだった。
    見た瞬間に思った。「これは、遊んでいて気持ちがいいゲームだ」と。

    ダンジョンは、目の前に広がる「未知」の象徴だ。
    一歩先に何があるのか分からない。
    けれど、だからこそ踏み出したくなる。

    『だんだんダンジョン』は、まさにその感覚をテーブルの上に再現してくれる。
    タイルを置くたびに、少しずつ形を変えながら、ダンジョンは静かに姿を表していく。
    導かれるように、手探りで道をつないでいく時間は、まるでロウソクの光を頼りに洞窟を進むようだ。

    このゲームの面白さは、「同じタイルを使っているのに、誰一人同じ迷宮を作らない」こと。
    人柄や癖、欲望や慎重さ——そのすべてがルートに現れる。

    宝箱は輝いている。手を伸ばせば届きそう。でも、その先にはモンスターが潜んでいるかもしれない。
    その「行くか、引くか」。
    その一歩に物語が生まれる。

    思い返せば、子供の頃はすべてが冒険だった。
    路地はダンジョンで、石ころは宝だった。
    あの頃の自分が、まだどこかに生きている。

    人生のレベルも、肩書きも、関係ない。
    ここでは、すべての人が冒険者だ。

    さあ、ランタンを手に取ろう。
    あなたのダンジョンは、もうそこにある。


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    ぜひ仲間と旅に出てみてください。