可愛い顔して、理性を削る。
ダイスと犬のチキンレース『SPOTS(スポッツ)』完全レビュー
アークライトから日本語版が発売されたボードゲーム
『SPOTS(スポッツ)』。
ダルメシアンのブチ模様をダイスに見立てる――
その発想だけで、すでに心を掴みに来ている。
本記事では、ゲームの概要とルール、実際のプレイ動画、
そして遊んだ後に残った感情を、ナレーション風の感想としてまとめて紹介する。
ゲーム概要
- タイトル:SPOTS(スポッツ)
- ジャンル:ダイス/プッシュ・ユア・ラック
- プレイ人数:1〜4人
- プレイ時間:約30分
- 勝利条件:完成した犬カードを6匹集める
犬。ダイス。運試し。
見た目はファミリー向け。
だが中身は、容赦なく胃にくる。
ルール解説(要点)
手番でできること
自分の手番では、以下のどちらかを選択する。
① アクションタイルを選ぶ
- タイルに書かれた数のダイスを振る
- 出目を犬カードの空きマスに配置
- 置けないダイスは「庭」に置く
- 使用したアクションは裏返り、全て使うまで再使用不可
② 犬を完成させる
- すべて埋まった犬カードを完成扱いにする
- ダイスを取り除き、新しい犬カードを補充
バースト(失敗)
「庭」に置かれたダイスの合計が8以上になるとバースト。
未完成の犬カードと庭のダイスはすべて失われ、手番は即終了となる。
8。
あまりにも低い数字。
だからこそ、このゲームに安全圏は存在しない。
骨チップ
骨を1つ消費することで、任意の数のダイスを振り直すことができる。
安心材料であり、最後の命綱でもある。
プレイ動画
感想
ダルメシアンのブチが、ダイスに見えた。
その一瞬のひらめきから、このゲームは生まれたのだろう。
『SPOTS(スポッツ)』――発想だけで拍手したくなる、奇跡のボードゲームだ。
見た目は可愛い。
犬。ブチ模様。ころころ転がるダイス。
だが、騙されてはいけない。
このゲームの正体は、理性を削る選択の連続だ。
運に全振り?
確かに、ダイスは無慈悲だ。
出る目は選べない。祈っても懇願しても、裏切る。
だが、ここで終わらないのがスポッツの恐ろしさだ。
プレイヤーは、アクションを選ぶ。
何個振るか。どこまで踏み込むか。
そして一度選んだアクションは、しばらく使えない。
選択は、次の自分を縛る。
さらに追い打ちをかけるのが、バーストの存在。
庭に置いたダイスの合計が8以上で――全てが崩壊する。
8。
たった8だ。
余裕なんてない。
安全圏など存在しない。
これは優しさではない。
「壊れる前提で進め」という、冷酷な設計だ。
だからこのゲームでは、
バーストすらも戦略になる。
踏み込むか、逃げるか。
守るか、捨てるか。
判断を誤れば、犬も、努力も、全部消える。
それでも人は、もう一度ダイスを振る。
欲しい目が、そこにある気がしてしまうからだ。
そして気づけば、笑っている。
叫んでいる。
悶絶している。
スポッツは、
勝ち負け以上に「感情」を引きずり出すゲームだ。
ゲームが終わったら、
きっと誰かが言うだろう。
「もう1回やろう」
あるいは、
「101匹わんちゃんでも観るか」
そう、このゲームは
本気で削って、最後にちゃんと緩む。
そんな時間のためにある。
可愛い皮をかぶった、チキンレース。
理性と運の、殴り合い。
『SPOTS(スポッツ)』は、
心を軽くする休日にこそ遊びたい、
とても意地悪で、とても優しいボードゲームだ。
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